オーディションを装った詐欺行為
オーディション商法とは、呼び出しをされた応募者が、芸能界や目標の職業に就けるという虚偽の触れ込みでお金を取る、例えば「レッスン料」「所属料」「登録料」「チケットノルマ」などが挙げられます。あとは、芸能・音楽活動にかかる費用ほとんどを要求してきます。「CD制作料」「撮影料」などですね。
オーディション商法の被害者は、芸能人にあこがれる気持ちなどにつけ込まれます。たとえば、「あなたには才能がある」「このままでは厳しいがレッスンをすればデビューできる」など、甘い言葉や不安を煽る言葉で契約をすすめられることで、具体的な契約内容を確認することなく契約に応じてしまう場合があるのです。
しかし、実際は約束どおりにデビューをさせてもらえずに、レッスン料などの名目で高額な金銭の支払いを求められます。すべてが詐欺というわけではありませんが、高額な金銭を要求するものについては、悪徳商法を疑ったほうがよいかもしれません。
実際に騙された人の声を聞いてみましょう。
「夢を追い求めて応募したけれど、私の希望を利用されただけだった。『特別な才能がある』と説得され、高額なレッスン料を払い続けた。約束されたデビューはなく、貯金も底をつき、心は空っぽに。後で知ったのは、それが悪質な商法だったという事実。声を大にして警告したい。夢見る全ての人へ、よく調べて、甘い言葉には気をつけて。」
注目するべきサイン
オーディション募集を見かけて挑もうと思うのはとってもいいことですが、応募する前に気をつけてチェックしておきたいポイントがいくつかあります。以下の項目に気をつけて募集項目や特徴を見てみましょう。
- ポイント1:契約を急ぐ様子
- ポイント2:長期契約を提案してくる
- ポイント3:オーディションの過剰な広告
- ポイント4:対象年齢の範囲が広すぎる
- ポイント5:合格後のプランが不明瞭で、トレーニング費用が高額
- ポイント6:金銭の要求があった場合は疑問を持つ
- ポイント7:どのような人物が所属しているかを確認する
多くの経験者が語っておられる内容の共通点に、「今すぐに契約しなければならない、契約には金銭が必要」「宣材写真を撮るために今すぐ◯◯万円が必要」など、考える時間を奪いながら金銭を要求する、というものがあります。
経験者は、契約を急かされたり、高額な費用を要求されたりするケースを多々報告しています。これらは「ただ今だけ」「今すぐに」という言葉で、応募者に即座の決断を迫る卑劣な手法です。
実際のところ
ポイントの4番目に書いてある『募集年齢の幅が広すぎる』という項目の解説をしていきたいと思います。
オーディションは、「売れそうな人材」を発掘する場所です。そして、発掘した人材を売れさせるためにも、活動方針を決めたり、育成をします。養成所に入学する場合は事前に学費の提示などがあるので、応募する前に詳しく調べておきましょう。
話を戻します。これらの事から、募集する年齢層は低い方が適しているという事実があります。これは、「自分で育成するなら早い方がいい」事と「若い方が売れやすい」という理由があります。だからこそ、ほとんどは若い人しか、募集していません。これは求人や募集を出す中では黒寄りのグレーです。年齢がそれなりに幅広い人に対して設定されているときは、実は注意が必要とも言われています。私は大丈夫と思う、その気持ちが危ないです。間違いを犯す前に、まずは事前にネットで調べてみるのもいいかもしれませんね。
例えば、デフォルトで全年齢募集していたりする場合ですね。たまに企画で、30代以上を募集する場合もあります。ですが、これは希少例です。
募集する年齢幅が大きいい理由は、適齢期を逃した人に夢を見せる事で、お金儲けがしやすいという事があります。
『何をするにも遅いなんてことはない』という言葉はとても希望に溢れていて耳障りもよく、夢をあきらめることのない心の大きな鼓舞となります。
しかし、そんな言葉を悪用して付け込んでくる悪徳業者や詐欺師などが存在しているということを忘れてはいけません。
とるべき対策と気をつけたいこと
悪徳なオーディション詐欺に引っかからないために、事前知識として以下のようなことに注目してみましょう。
- 有名人を1人も輩出していない
- レッスン生の誰も売り出されていない
- オーディション前に聞いていない費用を請求してくる
- 親に相談したいというと反対される
- お金がないとローンを勧めてくる
- 早急に長期契約をすすめてくる
などがあります。
また、面接を受ける前の段階で、詐欺的な業者を見極めるのは難しいです。なぜなら、雑誌や、情報サイトにも堂々と掲載されているからです。雑誌に掲載されているのを見ると「しっかりとした面接なんだ」と安心する人が多いです。しかし、雑誌への掲載は、お金を出せば誰でもできます。したがって、そこで安心はしないようにしてください。
メディアやマスコミにも『完全に完璧に清廉潔白』ということがないことを念頭に置いて、まずはしっかり自分で調べるという事が大切です。
加えて、参加自体も無料です。費用が必要であるにも関わらず、隠されている場合が多いです。このため、申し込む前に見極めるのは難しいです。
今の時代ですと、ネットが手軽に下調べや情報収集に最適です。
オンライン申し込み可能な場合、該当のホームページに所属タレントの一覧があれば、ぜひそこも確認してみてください。近年はどんな作品に出演しているのか?エキストラでの参加ではなく、きちんと役がついているのか?などをチェックしてください。
情報が古すぎたり、自主作品への出演が目立っている場合は、あまり儲かっていないと考えられます。余裕があれば、所属者のSNSを見て、現場の様子や普段の生活を見てみるのもいいですね。
まとめ
「オーディション」という夢への扉を不当に利用する者がいることは悲しい事実です。しかし、正しい知識を持ち、情報を収集することで、信頼できるものに臨むことができます。